無精子症、男性不妊リスクは4人に一人
ひと昔前は自然妊娠が成立しないと「女性に問題がある」「里に帰らせる」といった風潮もあった日本ですが、現代では男性の4人に一人が不妊リスクをもっているといわれています。
ですが、いまだ妊活というと女性というイメージが強いです。
子どもを望まれているご夫婦は、どうぞご夫婦そろって妊活してください。
漢方の妊活は心身の崩れているバランスを整えることです。あなたの心身にとって悪いことはありません。ぜひこの機会に、健やかな毎日を、健やかな未来を作っていただきたいと思います。
無精子症とは
無精子症とは、男性の精液の中に精子が存在しない症状のことです。
「精子がありません」と言われると、そのショックは大きいものです。しかし、無精子症と言われただけであきらめないでください。
精子が全くのゼロではない、という場合や、毎回絶対にゼロというわけではない、精巣では精子が作られているけれど精液の中に出てきていないだけ、という場合もあります。後悔のないように、迷っている方は是非一度坂重薬局にご相談にいらしてください。
無精子症には、閉塞性無精子症と、非閉塞性無精子症の2通りがあります。
閉塞性無精子症は子供を望まない男性がパイプカットなど精管を縛る処置を施したもの又は自然に同じ状態になってしまったもの、非閉塞性無精子症は精管に閉塞がなく精液中に精子がでてこないものをいいます。
閉塞性無精子症
精巣の大きさに問題がなく、ホルモン検査のFSHやLHの値が正常で、精管に閉塞部分があれば閉塞性無精子症と診断されます。閉塞性無精子症は妊娠の可能性が高いので、ふさがっている精管を開ける(精路再建)手術で自然妊娠を目指したり、精巣から直接精子を取り出して顕微授精を行う、という方法が挙げられます。
非閉塞性無精子症
非閉塞性無精子症は精管に閉塞はなく、精液に精子がいない状態のことをいいます。「精子がわずかでも作られている場合」「精子は作られているが途中で成熟がとまってしまう(成熟停止)場合」「精子が全く作られていない(セルトリ細胞単独症)場合」があります。
一般的には成熟停止や精子が作られていないと判断された場合はあきらめる傾向にありますが、精液検査で精子がひとつも見つからなくても、精巣組織検査などを行い精巣内で精子がつくられているとわかった場合は顕微授精なども検討できます。
心身を整える
妊娠の確率を上げる為に、また精液検査や精巣検査、顕微授精などの痛みや辛さの自分自身のケアの為にも、しっかりと覚悟をもって心身を整えていきましょう。
中医学的には、無精子症の多くは気滞血オ(きたいけつお)です。
気滞血オ(きたいけつお)は、気と血の流れが滞った状態、多くは生活習慣や食生活、ストレスに起因しています。『気は血の帥(すい:管理者)であり、血は気の母である』という言葉がありますが、気(生命エネルギー)と血は互いの働きに影響を与えます。下記は気滞血オ(きたいけつお)の主な症状です。
溜息が多い、イライラする、情緒不安定
慢性的な頭痛、肩こりがある
アザができやすく治りにくい
胸や脇腹に張り感がある
おならやゲップが多い
ひざ痛、関節痛がある
陰茎、陰部に刺すような痛みがある思い当たる点はありますか?
他に、湿熱(しつねつ)や痰湿(たんしつ)を併せもつケースも見受けられます。詳しくはご相談にいらしてください。
生活養生法と食養生
生活養生
過労やストレスを溜めない。睡眠時間と休憩時間を確保し、しっかり休む。肥満は解消する。デスクワークの方は1時間に1回席を立ちストレッチをする。コンビニ、外食、冷凍食品、化学添加物の多いもの、動物性脂肪、生もの、冷たいものの飲食は控え、朝食は抜かない。毎日こまめに動き、積極的に歩く。お酒は控え、煙草はやめる。夕食は就寝3時間前までに摂り、体を温めて緊張をとり、時間に余裕をもってベッドに入ること。
食養生
おすすめの食べものは、マイワシ・サバ・アジ・うなぎ・鶏レバー・セロリ・春菊・香菜・ニラ・玉ねぎ・ししとう・らっきょう・ほうれん草・トマト・紫蘇・生姜・菊花・柑橘類などです。ティータイムには、ジャスミンティー、プーアール茶、ローズヒップティーがおすすめです。
あなたにピッタリの子宝漢方相談
男性にとっても、女性にとっても、不妊治療は決して甘くなく、肉体的苦痛や精神的苦痛、金銭面での苦労など、計り知れません。
赤ちゃんを望まれているご夫婦は、なるべく早めに検査し、不妊リスクが判明した場合はすぐにご相談にいらしてください。
当店にご相談にいらっしゃる漢方の子宝相談のご夫婦からも「もっと早めに相談に来れば良かった」「早く来ていたらこんなに苦しまなくて良かった」と伺うことも少なくありません。
中医学は病院の治療との併用が出来ます。
ひとりで悩まず、是非一度ご相談にいらしてください☆(^^♪
当店は、皆様のご相談を受けて、最良の方法は何か?何が最適であるか?をご提案する事が出来ます。
当店にお気軽にご相談ください
関連記事
-
-
子宮内膜症
今まで原因不明とされてきた不妊には子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)によるもの …
-
-
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndro …
-
-
不育症、習慣性流産
一般的に自然流産や死産を3回以上繰り返すと、習慣性流産、不育症といわれます。 た …
-
-
ホルモン負荷検査
ホルモン負荷検査(LH-RH検査とTRH検査)は、不妊症の原因を見つけるためにお …
-
-
卵管閉塞・卵管狭窄
何らかの原因で、卵管がつまってしまうと、精子の流れが悪くなったり受精卵を子宮へ運 …
-
-
いのちを育む眠り
「寝付けない」「眠りが浅い」「夜中に目が覚める」「長時間寝ても寝た気がしない」・ …
-
-
卵巣年齢を知る
女性の卵巣は、もともとたくさんの原始卵胞をもっています。 原始卵胞はわずか0.0 …
-
-
妊娠の仕組み
不妊でお悩みの方、赤ちゃんが欲しいご夫婦の方へ、妊娠の仕組みはご存知ですか?妊娠 …
-
-
黄体機能不全
黄体機能不全とは、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の …
-
-
黄体化未破裂卵胞(LUF)
黄体化未破裂卵胞(LUF)は、黄体化非破裂卵胞とも言い、卵子が何かの原因で留まっ …
- PREV
- 黄体化未破裂卵胞(LUF)
- NEXT
- 高プロラクチン血症(HPRL)