腎不全とは

腎不全とは、腎臓のはたらきが低下した状態をいいます。
腎臓も、肝臓や膵臓と同じく沈黙の臓器といわれていて、初期段階でそれとわかるような自覚症状がでにくく「何かおかしい」と気づく頃には既に進行しているケースが多いです。

腎臓のはたらき

腎臓は体に２つあるそらまめのような臓器です。
人間の体にはどんなにわずかな栄養素でも最後までとりこぼさないような仕組みがあります。食べたもの、飲んだものをとことんまで吸収する仕組みです。

腎臓は、全身をめぐってきた血液中の必要なものと不要なものをろ過し、必要なものは再吸収し、不要なものは尿として排泄するようにします。腎臓はいわばフィルターととして機能しているわけです。

腎臓には血液をろ過して必要なものを再吸収し不要なものを尿とするだけでなく、血圧をコントロールしたり、体内の水分量や血液の電解質の濃度バランスを調節したり、骨の形成に必要なビタミンDを活性化したり、造血ホルモンを分泌し骨髄に赤血球をつくるよう働きかける仕事も担っています。

腎臓のはたらきが低下すると・・・

何らかの原因で腎臓のはたらきが３０％以下に低下した状態を腎不全といいます。

まず、体内の老廃物を排出することができなくなるので、体内に毒素が溜まり命にかかわります。水分が溜まりすぎると心不全になります。血圧が保てなくなり高血圧になり、電解質のバランスが保てなくなると高カリウム血症などによる不整脈・心不全、骨ももろくなります。

症状的には、むくみ、めまい、倦怠感、貧血、息切れしやすい、高血圧、尿の色が濃い、あわだつ、食欲低下、皮膚のかゆみなどがあらわれます。

残念ながら、時間をかけて慢性化した腎不全は治療での改善はなかなか難しいようです。

中医学の考えかた

現在、病院においても漢方薬が用いられています。

例えば、透析の方の筋肉の痙攣には芍薬甘草湯、ネフローゼの方には五苓散や桂枝茯苓丸、八味地黄丸など、今ある症状の改善、QOL（生活の質）向上にも漢方薬が役立っています。

中医学では腎機能の低下というそもそもの根本原因にアプローチすることを忘れません。

心配のある方、すでに診断を受けられている方、ご家族の方も、ぜひ一度ご相談にいらしてください。漢方薬・生活養生法・食養生を、おひとりおひとりにあったご提案をさせていただきます。

※ひとりひとりの体質や症状によって、おすすめの漢方薬や健康食品が異なります。
自己判断せずに、漢方の専門家にご相談ください。
貴方に一番ベストな漢方薬をチョイスする為にも、漢方薬を服用の際は薬草堂坂重薬局にお気軽にいらしてください。

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