ブレインフォグ
「記憶があいまいになっている気がする」「ぼーっとする」「頭が混乱する」「きちんと考えられない」「集中できない」「うまく言葉にできない」「不安がつのる」「精神的な苦痛を感じる」・・・
ブレインフォグとは、脳にもやがかかっているような、そんな状態と上記のような症状が特徴です。何らかの原因によって、脳に炎症がおこり、脳内の神経伝達物質の流れに異常がおきているのではないか、とされていますが、わかっていないことが多く、多方面において現在も研究が続いています。
脳の仕組み
脳は運動、生命維持、感覚、知的活動など、からだ全体をコントロールしているとても大切な臓器です。大脳、小脳、脳幹の3つで構成されていて、小脳は主に運動調節機能や平衡感覚などを担当し、脳幹では呼吸や血液循環といった生命活動の基本などを担っています。
大脳は、脳のおよそ80%を占めていて、思考や運動、情報処理、判断、記憶、理解、感覚など人間ならではの高い機能を担うところで、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉で構成されています。
目でみた情報は後頭葉から前頭葉や側頭葉に情報伝達されますが、この情報伝達物質の流れが阻害されると、人間ならではの社会生活が難しくなります。
ブレインフォグの原因は?
ブレインフォグの原因は睡眠不足やストレス、更年期によるホルモンバランスの乱れ、食生活の乱れ、運動不足、病気の後遺症などが挙げられます。
ブレインフォグは病気の名前ではないので「あなたはブレインフォグです」と診断されることはありませんが、その治療方法として、rTMS療法といって反復経頭蓋磁気刺激の治療方法もあります。
rTMS療法は専門医のもと、頭に直接パルス磁場による電流を流し、脳の特定部位に刺激を与える方法です。おおよそ半数の方に良い結果が得られたとのことです。
また、薬物療法や心理療法等もあります。漢方薬が用いられることもあります。
ただ、すべての病気や症状にいえることですが、原因にアプローチしない限り、改善に至ることは難しいでしょう。
睡眠不足なら睡眠の質をあげてしっかりとした睡眠を確保すること、ストレスフルならリラックスに努めたり、更年期による諸症状に対応する方法もあります。病気の後遺症でも同じことがいえます。
漢方の考えでは、病後では臓腑のケアを重要視しますので、養生法や漢方薬など、一人ひとりにあった対応方法があります。例えば、活血化瘀、補気補血補脾といった方法があります。
ブレインフォグかな?と思ったら
頭がぼーっとしたりする、記憶に不安がある、集中できない、不安、精神的な疲労や苦痛を感じる・・・。
気になる症状があれば、一度ご相談にいらしてください。
坂重薬局では、おひとりおひとりにあった漢方薬やオリエンタルハーブのご提案だけでなく、食養生や生活習慣のご提案もいたしております。
お電話でご予約いただけると、ゆっくりとお話をお伺いすることができます。お気軽にお電話いただければと思います。
※ひとりひとりの体質や症状によって、おすすめの漢方薬や健康食品が異なります。
貴方に一番ベストな漢方薬をチョイスする為にも、漢方薬を服用の際は坂重薬局にお気軽にいらしてください。
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