赤ちゃんがほしい
ここ数年、赤ちゃんがほしくても授からない、というご夫婦が増えています。
避妊をせず、夫婦生活を2年以上おくっていて妊娠しないことを不妊と定義されていますが、一番の理由には晩婚化が挙げられるでしょう。
ただ20代のご夫婦でも不妊治療をされている方がいらっしゃるのも現実です。 加えて現代では、不妊の原因が女性側だけではなく男性側50%女性側50%の割合であるということもわかっています。
そのような背景から、赤ちゃんがほしい方はご夫婦揃ってご相談いただけると良いです。

不妊の原因はさまざまですが、当店での子宝相談では以下のようなものが多いです。
冷えによるもの・・・
体が芯から冷えていて、子宮が冷えきっている為に着床しにくく育ちにくい環境を作ってしまっているパターン。
腎虚によるもの・・・
母体または父体の体年齢(=子宮年齢)の低下のため、妊娠に至らないパターン
ストレスによるもの・・・
特に不妊治療を1年2年と長く続けている場合に多い過度のストレスによる悪循環パターン。
中医学で考える不妊
妊娠力=新しい命を生み出す力は、ご夫婦の心身が健康ではじめて成り立つもの、まずは生殖・成長・発育の源である腎(じん)の力、そして体中に栄養を行き渡らせエネルギーの源となる血(けつ)と気(き)の力、腎・血・気のちからで妊娠力が決まってきます。
いずれかひとつの不調である場合もありますし、全ての力が今ひとつ、というケースも少なくありません。中医学では腎・血・気を正常な状態へ導き、トータルバランスを整えることで妊娠力アップを目指していきます。
心身の状態がベストなバランスで整うことによって「冷え性がなくなった!」「便秘がなくなった!」「頭痛や肩こりがなくなった!」という嬉しい感想をいただくことも少なくありません。
お子を育て、親となった方は「親というのはこんなにも子どもに愛情を注ぐものなのだ」と自分の親がどんなに自分に愛情をかけてくれたか、を知ります。
改めてご自身の体と心と向き合い、慈しむ、良い機会と考えてみるのもいかがでしょう。

腎のちからが弱まるということは老化につながります。妊娠力というのは実年齢より体年齢を指します。腎のちからが強いと自然と妊娠力も高まります。
腎のちからを補い元気にしてくれるのが、黒ごま・黒きくらげ・黒豆・黒米・海苔・ひじきといった黒い食べものです。
また、生薬(漢方薬の原料)にもなる山芋や納豆なども、積極的に食生活に取り入れる事をオススメします。
不妊・・・男性因子
● 勃起障害・射精障害
● 尿道下裂
● 早漏・遺精・滑精
● 精のう炎・前立腺炎・精巣上体炎
● 免疫学的障害
● 突発性造精機能障害
● 高プロラクチン血症
● 染色体異常
● 閉塞、欠損などの精路、通過障害
など。
不妊・・・女性因子
● 高プロラクチン血症
● 卵巣機能不全
● 排卵障害
● 子宮内膜症
● 子宮腺筋症
● 多のう胞性卵巣症候群(PCOS)
● 子宮筋腫
● 卵巣のう腫
● 黄体機能不全(LPD)
● 免疫素因
● 受精障害
など。
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