周期法とは?
周期法とは、自分の体のリズムを知り、そのリズムにあわせて漢方薬を飲みわけ養生法を適応していく方法の事をいいます。
周期法は、病院での不妊治療と併用して行えます。但し、度重なるホルモン治療で心身が乱れている場合には、先にその乱れを整える必要がある場合もあります。
いずれにしましても、不妊の原因が一人一人異なるように、対応方法も人それぞれ異なりますので、是非お気軽に坂重薬局にご相談ください。
基礎体温表を活用します
女性は1クールおよそ28日間「生理期」「卵胞期(低温期)~排卵期」「黄体期(高温期)」の3つの期間によって、からだの状態が異なります。
周期法はこのリズムを知るために良き指標となる基礎体温表を活用していきます。

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生理期は、不要になった粘膜を剥離・溶解して生理として排出する期間です。 次の新しい1個の卵子を迎えるため新しく環境作りをするおそうじをするわけです。このように組織を一から作り直す器官は他にありません。
排出される&もう一度作り直す、ので、当然栄養分になる気と血がたくさん必要になります。
この時期はまず下半身を冷やさない事、そして不足した血を養うことが最重要。 なつめやプルーン、黒豆など、良い気と血を補ってくれる食べものを積極的に摂りましょう。
【漢方薬では】
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)・冠元顆粒(かんげんかりゅう)・逍遙丸(しょうようがん)などがよく使われます。

卵胞期には、卵巣内では1個の卵胞が成熟に向かいます。 つまり質の良い卵を育てる時期、各細胞へ栄養とホルモンの供給が円滑にすすむように心身ともに健康でありたいものです。
しっかり動いてきれいな酸素を体内に入れ、気の流れを良くしましょう。ストレッチや太極拳、ウォーキング、ヨガなどがオススメです。また睡眠を十分に取ることも大切です。赤身の肉、大豆、卵など良質なたんぱく質をしっかりとりましょう。
【漢方薬では】
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)・十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)・温経湯(うんけいとう)などがよく使われます。

高温期は受精卵を着床・養育できる体制を整える時期です。エネルギー代謝を高め、生理期や卵胞期より0.3℃~0.5℃体温を高く維持します。この時期はすでに着床している可能性もあるので、激しい運動は避けましょう。
血流が良いと赤ちゃんのベッドである子宮内膜がふかふかで温かい状態になります。しょうがやにんにく、羊肉、鶏肉で体を内側から温めましょう。香辛料は使いすぎないように。
【漢方薬では】
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)・補中益気丸(ほちゅうえっきがん)・八味地黄丸(はちみじおうがん)などがよく使われます。
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