子どもの冷え性
冷えは万病のもと
子どもは風の子、大人は火の子。
少し前まではそう言われて、真冬でも半袖体操服で登校!なんていう子どももいましたよね。ところが最近、子ども世界でも冷え性や低体温が問題視されるようになってきました。
「子どもの頃からよくしもやけになっていました。総会など、体育館で長時間座っているのもきつかったです。今思えば、私の冷え性は小学生時代からの過ごし方に問題があったのかも知れません。」という方もおりますので、突然、冷え性や低体温人口が激増したわけではないのでしょうが、原因は何でしょう。
中医学つまり漢方の世界では、血は冷えを嫌う、というのは当たり前で、冷えは万病のもととされています。
特に子どもの冷え性の場合は、精神的なバランスを崩していたり、不眠や便秘といった他の症状を併せもっていたりもしますから、しっかりとご相談を承って、元気な笑顔になっていただきたいと思います。
大人も子どもも、冷え性対策を万全にして、冷えない身体をつくっていきましょう。
子どもの冷え性タイプ
冷え性の原因で多いものをご紹介します。冷え性の原因は一人ひとり違いますので、詳しくは薬草堂坂重薬局へご相談にいらしてください。
気虚(ききょ)陽虚(ようきょ)タイプ 疲れやすい、風邪をひきやすい
ため息が多い
手足が冷たい
下痢をしやすい
顔色が白く、内向的な性格元気不足、温める力が低下しているタイプです。
気は食べ物から頂くのですが、気虚の方は食が細い方が多く悪循環になりがちです。そんな時は補気作用のあるウナギや山芋などを積極的に食べて気を補っていきましょう。おすすめの食べ物
牛肉・鴨肉・鶏卵・ウナギ・山芋・白きくらげ・蜂蜜・ユリ根・生姜など。
血虚(けっきょ)オケツタイプ 貧血、立ちくらみがある
眠りが浅い、夜間に何度も目を覚ます
アザができやすく、なおりにくい
目のしたにクマができやすい
顔色が黒く、情緒不安定血には温煦(おんく)作用があります。血が足りないと身体を温めることができません。また、血が足りないことで血のめぐりも悪くなっていきます。積極的に血を補っていきましょう。
おすすめの食べ物
鶏肉・鮭・レバー・いわし・なつめ・くこの実・黒ゴマ・大豆・人参・よもぎ・紅花・プルーン・ほうれん草など。
水滞(すいたい)タイプ 身体が重だるい
むくみやすい
アトピー性皮膚炎や花粉症といったアレルギー体質
軟便
温和な性格水分代謝が悪く、身体本来の仕事がスムーズにできません。
冷たいもの、生もの、白い砂糖の飲食は控え、温野菜や温かいスープで内側からやさしく温めましょう。余分な水分を排出してくれるハト麦茶は毎日のお茶として活用してみてください。
おすすめの食べ物
とうもろこし・杏仁・銀杏・くらげ・海藻類・海苔・リンゴ・みょうが・ネギ・三つ葉・生姜・ハト麦など。
気滞(きたい)タイプ 手足がしびれる
のどが詰まったような感じ
便秘と下痢を繰り返す
ゲップおならが出やすい
イライラしやすい気の流れが悪く、抹消が冷えます。ゆず、すだちなどの柑橘類や、紫蘇や香菜といった香りの良い野菜を積極的に食べて気分もスッキリ。香りの良い入浴剤を使った足湯も効果的です。気になる事はがまんせず、家族で話し合ってスッキリしちゃいましょう。
おすすめの食べ物
レバー・くこの実・生姜・春菊・陳皮・ゆず・すだち・セロリ・セリ・紫蘇・ミントティーなど。
子どもの成長を助けるのが大人
子どもの成長には家族のサポートが不可欠です。
やっぱり子どもは健やかで元気!が一番ですよね。
冷え性のタイプを記載しましたが、冷え+ストレスだったり、冷え+アレルギーだったり、一人ひとりによって様々ですので、症状に合わせてお子様にベストな漢方薬をお選びいたします。
冷え性や風邪、アトピー性皮膚炎や花粉症はもちろん、心のケアも薬草堂坂重薬局にお気軽にご相談にいらしてください!!ご家族の皆様と一緒に歩んでいきたいと思います。
自分に合っていないものを服用しても効果がでないばかりか、症状を悪化させることもあります。
あなたにピッタリの漢方薬・オリエンタルハーブをお選びいたします。
ご利用の際は当店にお気軽にご相談ください
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