ニキビでわかる五臓のヘルプサイン
どこにニキビができていますか?
中医学(中国漢方)では、皮膚は内臓の鏡といいます。
「いつも大体、同じ場所にニキビができやすい!」という方も多いと思います。
例えば、「いつも鼻の下にできてしまう」という方は、腎の機能が低下しているかも知れません。
日常的に「のぼせ」「ほてり」または「芯まで冷える」といった症状や、かすみ目、耳鳴り、頻尿などの尿トラブル、不眠などの症状がありませんか?
ニキビは、外用薬などを使ってニキビをただ治すだけでなく、身体が教えてくれるヘルプサインだということも理解し、身体の中からのケアも大切にし、改善していきましょう!!
おでこ、額、Tゾーンによくニキビができる 肺、つまり呼吸器系に負担がかかっている場合、額やTゾーンにニキビができやすくなります。
肺の特徴
気をつかさどる
宣発・粛降をつかさどる
水道を整える
皮毛をつかさどる喫煙、排気ガスなど空気の悪い場所にいる、辛いものの食べ過ぎなどは肺の機能を低下させます。
「肺は皮毛を司る」といい、肺の機能が弱いと、お肌が乾燥しやすい、皮膚トラブルが起きやすい、また鼻炎やくしゃみ、痰が出やすい、悲観的になりやすい、といった症状が現れます。
この場合は、肺の機能を高める漢方養生をおすすめします。
食養生
大根、ゆり根、れんこん、ナシ、はちみつなど
こめかみ、髪の生え際によくニキビができる ストレスや食生活の乱れなどによって、肝や胆に負担がかかっているとこめかみや髪の生え際にニキビができやすくなります。肝と胆は協力関係にあるので、ケアする時も一緒に対応します。
肝の特徴
血(栄養)の貯蔵庫
血流を調節する
疏泄をつかさどる
筋をつかさどる肝ほどおしゃべりな臓はない、とも言われています。それは肝の機能低下の影響は全身に及ぶからです。
イライラしやすくなったり、溜息が多くなったり、不眠、多夢、かすみ目や疲れ目、爪がかけやすい、筋肉がこわばる、脇腹のはり、便秘、下痢、といった症状が現れます。
この場合は、肝血を補ったり、肝を養う漢方養生をおすすめします。
食養生
ほうれん草・鶏レバー・かつお・まぐろ・プルーン・くこの実・なつめ・人参・葡萄・ライチなど
頬、口の周り、フェイスラインによくニキビができる 脾胃、つまり消化器系に問題があると頬や口の周り、フェイスラインにニキビができやすくなります。
脾の特徴
運化をつかさどる
統血する
四肢・肌肉をつかさどる脾胃の機能が低下すると、口がまずく味がわからない、口角が切れやすい、食欲不振または食べても満腹感を得られない、吐き気、手足がだるい、といった症状が現れます。また、手足がだるく力が入らない、やせてしまうといった症状が起こります。
もともと胃腸が弱い人も、十分に注意していただきたいのは食生活です。脂っこい食べ物や、生もの、冷たいものの飲み過ぎ食べ過ぎは胃腸に負担をかけ、水はけも悪くなります。
この場合は、脾胃を養う漢方養生をおすすめします。
食養生
粟、小麦、烏骨鶏、大豆、山芋、サトイモ、かぼちゃ、人参、キャベツ、白菜、なつめ、桃などまた、ストレスフルな環境にいる方やストレスを上手に発散できずに溜め込んでしまっている方へは、気の流れを良くする漢方養生も併せておこなっていただきたいと思います。
鼻の下やあご、首によくニキビができる 腎の働きが低下していたり、血に熱がこもっている時には、鼻下やあご、首にニキビができやすいです。
腎の特徴
精を蔵す
生長・生育・生殖をつかさどる
水液をつかさどる
骨をつかさどる腎は生殖機能、また老化と深いつながりがあります。腎の機能を高めることはすなわちアンチエイジングであり、古くから不老不死を望む人類の為に研究が続けられてきました。腎は水まわりや骨もつかさどっているので、乾燥症状(ドライシンドローム)や、骨折しやすかったり骨が曲がるのも腎の働きが低下しているためです。
また、中医学では腎は耳と二陰に開竅するといいます。
腎の機能が低下すると、耳と二陰(排尿と生殖の器官、肛門)に症状が表れやすくなります。難聴、耳鳴り、尿漏れ、トイレが近い、前立腺トラブルなどの症状が表れると、腎に異常があると考えて対応します。
食養生
スッポン、ナマコ、海老、羊肉、山芋、黒きくらげ、黒ごま、くるみ、ニラなどまた、血に熱がこもってしまっている場合には、熱を冷ます漢方養生が良いでしょう。
背中や胸によくニキビができる 背中や胸にニキビができやすい方は卵巣に問題が生じているかも知れません。
卵巣はうずらの卵くらいの大きさで、急性の卵巣炎・卵管炎・茎捻転以外はほとんど自覚症状がないといわれています。
腰の違和感、腰あたりがだるい、膨満感、不正出血、おりもの過多などがあれば、すぐに婦人科の受診をおすすめいたします。
病院での治療やお薬と漢方薬は併用できるものもありますので、詳しくは薬草堂坂重薬局へご相談にいらしてください。
漢方薬は医薬品です。
貴方の体質や状態、状況に合わせて正しく選び、上手に活用するお手伝いをいたします☆(^^♪
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