精子形成の破綻
不妊原因のうち男性因子によるものはおよそ半数と考えて良いでしょう。
男性不妊原因については、2015年に公表された厚生労働省子ども・子育て支援推進調査研究事業の報告書によると、造精機能障害が82.4%、性機能障害が13.5%、閉塞性精路障害が3.9%、という結果になっています。
造精機能障害、つまり、精子をうまく作れないことが男性不妊原因として一番多いということです。
精子の形成
精子は成人男性では毎日1億個以上生産されています。
精子は
1.第一次精母細胞
2.第二次精母細胞(精娘細胞ともいう)
3.精細胞(精子細胞ともいう)
4.精子
の順に形成されますが、精巣上体管内を通過しながら成熟して貯蔵されます。精細胞はセルトリ細胞に栄養され制御され、様々な遺伝子と関与しながら発生するため、遺伝子に異常が起こると精子構造異常(機能異常や奇形)が誘発され、その結果、男性不妊となります。
生活習慣病は男性不妊を招く?
生活習慣とは、生活習慣が原因で起こる疾患の総称で、がん・脳血管疾患・心疾患や動脈硬化症・糖尿病・高血圧・脂質異常症などがあります。
生活習慣病の方は、ホルモンバランスが乱れたり、精巣の働きが悪くなったりします。飲酒や喫煙も、精子形成力を低下させ、精子の質の低下を招くといわれています。
生活習慣を改善することで、これらの生活習慣病は十分に予防が可能です。
少し気になる程度の方も、気になっているけど対処できていない方も、一度ご相談にいらしてください。貴方に適切な方法を一緒に考えます。
足りないものを補い、余分なものは取り除く
足りない場合 精神的なストレスや生活スタイルの乱れなどによって足りなくなるのが生命エネルギーである気(き)です。
元気(げんき)・宗気(そうき)・営気(えいき)・衛気(えき)がありますが、これらの気(き)が消耗し、足りなくなると、
ため息が多い
疲れやすい
寝ても疲れがとれない
風邪をひきやすい
花粉症などアレルギー性の疾患になりやすいといった症状が表れます。
また、生命をつなぐ役割を担う腎のちからが低下していないか確認しましょう。
腰やひざに力が入らない
耳鳴り、めまいがある
トイレが近い
動悸、寝汗、便秘などがある
食が細いといった症状があれば腎のちからが低下しているのかも知れません。
補気(ほき)、補腎(ほじん)といって、足りないものは漢方薬を用いて補っていきます。
余分なものは取り除く 食べ過ぎ、飲みすぎ、不摂生な生活によって、余分な水分や熱が排出しきれずに、体内に溜まってしまうと、様々な不調を引き起こします。
多くの方がご存じのように精巣は熱に弱く、精子になる前の精細胞の死滅、精細胞の分化・成熟を支持するセルトリ細胞の機能障害などの原因となります。
水分代謝や熱代謝がうまくいかないと
胃腸の調子が悪い
体が重だるい
口がねばつく、口臭がある
吹き出ものが多い
怒りっぽい、イライラを制御できない
尿が黄色く濁るといった症状が表れやすくなります。
過剰な水分や熱を取り除く漢方薬をはじめ、それぞれのタイプに合った漢方薬で対応していきます。
だから男性も子宝漢方!
貴方に最良の方法を一緒に考えさせてください。
不安は一人で抱えずに、是非一度ご相談にいらしてください。
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