ロタウイルスとノロウイルス
インフルエンザウイルスの流行が落ちついてきたかなと思う2月~6月頃、油断大敵なのがロタウイルスとノロウイルスによる感染症胃腸炎です。
ロタウイルスもノロウイルスも何度でも感染する可能性のあるウイルスで、特に乳幼児や高齢の方は重症化しやすい傾向にありますのでしっかり予防しましょう。
ロタウイルスとノロウイルスの違い
ロタウイルス
・ 39℃以上の発熱。
・ 水のような下痢、嘔吐、腹痛といった症状がある。
・ 白っぽい便。
・ 2日~7日ほどで症状が治まる。
・ まれにけいれんや脳症を合併する。
・ 10~100個のウイルスで感染する。感染力は非常に強い。
・ 乳幼児、小児の感染が多い。
・ アルコール消毒剤や熱に対する抵抗力がある。
・ 何度も感染するが、2度目以降は重症化しにくい。
・ 潜伏期間は1日~3日ほど。
ノロウイルス
・ 37℃~38℃の発熱。
・ 突発的な嘔吐、強い吐き気、腹痛、下痢といった症状がある。
・ 1日~2日ほどで症状が治まる。
・ 10~100個のウイルスで感染する。感染力は非常に強い。
・ 症状のない「不顕性感染」で無自覚に感染源になることもある。
・ アルコール消毒剤や熱に対する抵抗力があり、乾燥にも強い。
・ 何度も感染する。
・ 潜伏期間は12時間~48時間ほど。
かかってしまったら?
ロタウイルスやノロウイルスに感染してしまった場合は対処療法がとられます。嘔吐や下痢で脱水症状になりやすいので、水分補給や点滴などが行われます。
水分補給時には、冷たい飲み物は胃を冷やし胃腸を刺激してしまいますので、湯冷ましなどの常温やぬるま湯で、ゆっくり少しづつ飲むことが良いでしょう。
尚、下痢止めはウイルスを体内にとどめてしまい回復を遅らせる逆効果となりますので注意しましょう。
乳幼児や高齢の方は嘔吐による吐しゃ物が気道をふさぎ、窒息することもあります。周囲の方がよく観察し、対応してあげましょう。
感染を予防!広げない!ポイント
手洗い、うがい
外出から帰ったら、手洗い、うがいを習慣にしましょう。流水でしっかりすすぐこと、水気をしっかり拭きとること、が大切です。マスクも有効です。直接さわらない
ウイルスが付着した可能性のあるものは、直接さわらないようにしましょう。処理をしなければならない時は使い捨て手袋をしたり、マスク、エプロンをして二次感染を防ぎましょう。消毒
トイレの便座、床、ドアノブ、スイッチ、手すりなど、手が触れるところはいつも清潔にふき掃除をしましょう。0.1%の塩素系漂白剤調製液の作り方
塩素系漂白剤(市販の5~6%の漂白剤)を以下を参考に水で薄めると、0.1%の塩素系漂白剤調製液が作れます。(※漂白作用があるため、脱色されて困るものは注意してください)
水量 1L 3L 5L 10L 原液 20mL 60mL 100mL 200mL
汚染衣類の処理方法
すぐに洗えない時はビニール袋にまとめて感染拡大を避けましょう。
洗剤で1回洗い1回すすぎをしたあと、塩素系漂白剤(市販の5~6%の漂白剤)を以下を参考に水で薄め、0.02%の塩素系漂白剤調製液を作り、つけ置き洗いをします。十分なすすぎをしたあと、しっかり乾燥させましょう。スチームアイロンや乾燥機での乾燥も良いでしょう。洗濯時には手袋着用を忘れずに、また洗濯後も洗濯した場所を消毒掃除しましょう。0.02%の塩素系漂白剤調製液の作り方
塩素系漂白剤(市販の5~6%の漂白剤)を以下を参考に水で薄めると、0.02%の塩素系漂白剤調製液が作れます。(※漂白作用があるため、脱色されて困るものは注意してください)
水量 1L 3L 5L 10L 原液 33mL 100mL 170mL 350mL
ロタウイルス、ノロウイルスによる感染症胃腸炎は本当につらいものですよね。
感染しない、感染しても軽症、早めに回復する、漢方薬が助けになってくれます。お気軽にご相談にいらしてください。
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