下肢静脈瘤
多くは足の血管の静脈がコブのように盛り上がってみえ、痛みはなくても、足の筋肉がつったり重だるくなったりむくんだりします。また、痛くはないので・・・と放置しておくと、血栓性静脈炎や潰瘍に進行したり、脂肪皮膚硬化症や肺塞栓症のような循環器系の疾患を見落としてしまう可能性もあります。
動脈と静脈
静脈の血管壁は、動脈に比べて薄く、静かに流れています。一方、動脈は血液が勢いよく流れても受け止められるよう厚くて弾力性があります。
心臓を起点に簡単に考えると、動脈は下り、静脈は上りです。
静脈は血液を常に心臓のある方向へ流すよう、弁がついています。自分で動かす力はなく、体を動かした時の筋肉の収縮を利用して血液を心臓へ心臓へ、と流していくのです。
しかし、何らかの問題で筋肉の収縮が起きず、静脈の弁が壊れてしまうと、血液の逆流が発生し、血液が溜まり、静脈は太くなり、屈曲したりして下肢静脈瘤が発生する、というわけです。
この状態は、血液血管の異常事態ですから、例えばすぐに生活に支障はなくても、放っておいていいわけはありません。
中医学で考える下肢静脈瘤
足は第二の心臓とよくいわれています。
心臓から一番遠い場所はつまさきであり、また、重力もあるので足(下)から心臓(上)へ血液を送る、という仕事を筋肉が担っていて、同時にこの進行方向が逆にならないように静脈弁が働いているのですね。下肢静脈瘤はすでに血液の流れが滞ってしまっている状態ですから対処の基本としては活血化瘀(かっけつかお)という方法がとられます。次に、その原因、瘀血(おけつ)を招いてしまった原因に対応しないと、また同じことが繰り返されます。スタブアバルジョン法で静脈瘤を取り除いても、血管内治療(静脈を焼いて塞いでしまう方法)をしても、それまでどおりの生活をしていると再発してしまうのは至極当然ですよね。病院でも再発を防ぐための生活養生法をアドバイスされると思います。中医学でも同じです。今ある症状に対応しつつ(漂治)、静脈瘤を生成しないよう(本治)対応していくことが大切です。静脈瘤を招く原因の一端には脾(消化器系)の機能低下が考えられますが、それが腎からか肝からか、によっても対応方法は違います。
代表的な漢方薬
代表的な活血化瘀(かっけつかお)薬は、血のめぐりを良くする丹参(たんじん)をはじめ、紅花(こうか)・芍薬(しゃくやく)・センキュウ、また気の流れを良くし血の流れを助ける理気薬の香附子(こうぶし)・木香(もっこう)の6つの生薬で構成された冠元顆粒(かんげんかりゅう)です。
また活血と止血の相反する作用をもつ田七人参(でんしちにんじん)や、経絡の流れを良くする水蛭を使った水快宝(すいかいほう)が使われることもあります。
腎の機能低下が著しく、水はけが悪い、水毒状態の場合は、補腎薬を併用する場合もあります。
下肢静脈瘤の生活養生法
同じ姿勢でずっといないでこまめに動きましょう
立ったり座ったり、少しでも歩く、階段を使う、足の筋肉を意識的につかいましょう。お風呂で足のマッサージをするのも良いでしょう。自分のサイズに合った下着、靴、衣服にしましょう
しめつけるものは血液の流れを止めてしまい良くありません。自分のサイズに合うものを身につけましょう。和食中心の温かい食事を心がけましょう
胃腸を温めてあげると、内臓のめぐりが良くなります。脂っこいもの、味の濃いものは避け、野菜がたっぷり摂れる和食中心の食生活がおすすめです。
外科的対応をされる方へも、術前術後に漢方薬がお役に立てます。キチンと治したい方、最善策をお望みの方は是非当店までご相談にいらしてください。
※漢方薬は医薬品です。あなたにピッタリのお薬をお選びいたします。服用の際は必ず薬草堂坂重薬局へご相談ください。
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また活血と止血の相反する作用をもつ田七人参(でんしちにんじん)や、経絡の流れを良くする水蛭を使った水快宝(すいかいほう)が使われることもあります。
