ペットボトル症候群
息苦しいほどの真夏日、猛暑日が続く日本の夏、とかく「水分補給を!」「塩分補給を!」と、道行く人々の手にペットボトルが・・・。
しかし、待ってください。
その水分補給、水分だけでなく糖分も大量に摂ってしまっていませんか?糖分の多い飲みものを短時間に大量に、または毎日大量に摂ることで起こるペットボトル症候群という疾患があります。
ペットボトル症候群、正式名称は清涼飲料水ケトーシスといいます。意識障害も起こす可能性のある疾患です。正しく知って予防していきましょう。
ペットボトル症候群とは・・・?
糖分の入った清涼飲料水やスポーツドリンクを毎日大量に飲み続けたり、短時間で大量に飲むと、体内のケトン体が過剰になり、一言でいうと急性の糖尿病になります。
清涼飲料水やスポーツドリンクをペットボトルで飲む方が多いので、ペットボトル症候群と呼ばれるようになりましたが、水筒でも紙パックでも同じです。
通常、食事などで血糖値が上がると膵臓(すいぞう)から血中にインスリンが分泌されて、ブドウ糖をエネルギーに変換します。しかし、糖分摂取が急激に多くなるとインスリンの働きが追い付かず、ブドウ糖をエネルギーに変換できません。すると体は脂肪を分解してエネルギーを届けようとしますが、その脂肪の分解の時に産生されるのが「ケトン体」というアセト酢酸、βーヒドロキシ酢酸、アセトンになり、ケトン体が血液内にたまった状態をケトーシスといいます。
ペットボトル症候群になりやすい人
10~30代の男性・・・日常的に清涼飲料水をがぶがぶ飲む方
運動不足の方・・・糖の消費量がもともと少ない方
ストレスフルの方・・・ストレスホルモンを合わさり血糖値が上昇しやすい方
家族に糖尿病のいる方・・・インスリンの働きが遺伝的に弱い可能性のある方
肥満傾向の方・・・インスリン傾向性が高い方
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ペットボトル症候群の症状
症状としては、のどの渇き、イライラ、全身倦怠感、意識障害などです。
のどの渇き 体内の過剰な糖をうすめようと水分が欲しくなります。排出もしたくなるので多尿の症状も現れます。この時、更に糖分の多い飲料を飲むと悪循環に陥る危険性があるので、水または白湯を飲むと良いでしょう。
イライラ、全身倦怠感 急激な血糖値上昇でインスリンがまた大量に分泌されると、急激に血糖値が下がることになり、イライラしたり全身に倦怠感を強く感じるようになります。
意識障害 ケトーシスの症状は口渇、多飲、多尿、イライラ、全身倦怠感、そして血液が酸性に傾いてくると、意識がもうろうとして意識障害が起こります。脳への酸素供給が滞り、身体機能の低下、そして昏睡症状や死亡に至る危険性もあるため、すぐに受診をしましょう。
水分補給はきちんと選びましょう
コーラ、ソーダ、スポーツドリンク、野菜飲料もフルーツジュース、甘いコーヒー紅茶も、それぞれの飲みものにどのくらいの糖が入っているか、意識して選ぶことも大切です。
例えば市販のペットボトル500mlのコーラ系の飲料には約56.5gの糖分(角砂糖17個くらい)が含まれており、100%オレンジジュースは製品によっても違いますが、500mlあたり約39.5g〜50gくらい(角砂糖10~12.5個くらい)の糖分が含まれています。
ジュースを1本飲むのは簡単ですが、角砂糖を10個以上食べると考えると、簡単にがぶがぶ飲んでいる飲料の糖分が実はものすごく多いことがわかりますよね。
飲料を摂る時は、糖分や塩分も摂りすぎていないかな?と気にしながら選びたいですね。
とはいえ、暑い!という方、元気がでない!という方、
暑い夏の時期におすすめの漢方薬やオリエンタルハーブもありますので、お気軽にご相談にいらしてください。
※ひとりひとりの体質や症状によって、おすすめの漢方薬や健康食品が異なります。
自己判断せずに、漢方の専門家にご相談ください。
貴方に一番ベストな漢方薬をチョイスする為にも、漢方薬を服用の際は薬草堂坂重薬局にお気軽にいらしてください。

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