膠原病こうげんびょう
膠原病(こうげんびょう)という病名は聞いたことがありますか?
細胞と細胞を結びつける膠原繊維(コラーゲン)が膠原病の名前の由来です。
膠原病は、特定の病気の名前ではなく、ある共通点をもつ症状の相称になります。
膠原病には、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚筋炎(多発性筋炎)、全身性硬化症(強皮症)、シェーグレン症候群、サルコイドーシスなどが含まれます。
膠原病(こうげんびょう)は、自己免疫疾患です。
膠原病の症状
関節の痛み、腫れ、こわばり、といった症状が特徴です。
関節のこわばりは全身に及びますが、手指のこわばりが顕著で、左右対称にでてきます。
他には、微熱・疲れやすい・倦怠感・皮膚に紅斑や紫斑(特に目や鼻の周りと手足の関節部に大きな紅斑)・筋力の低下・体重減少・指先が冷たくなると蝋のように白くなった後、紫色になる(レノイー現象)・脱毛・口内炎、といった症状が表れます。
女性は男性の4倍ほどの発症率で、30歳~50歳の発症が多いとのことです。女性の発症率が高い要因としては女性ホルモンが関係しているといわれています。
膠原病は免疫機能に異常が発生している状態(自分で自分を誤って攻撃している)、これには遺伝やストレス、女性ホルモンが関与し、女性ホルモンの低下は自己抗体の産生と同時に炎症物質の活性化にもつながると考えられています。女性ホルモンが急激に低下する出産後や閉経前後のタイミングが発症リスクが高いというわけです。
一度発症した障害をもとに戻すのは困難で、症状が進むと、臓器障害や関節の変形にもつながる為、早め早めの対応が重要です。
膠原病、病院での診断・対応方法は?
膠原病の最大の特徴は、関節の痛み・腫れ・こわばりですが、まず、朝起きてからしばらくの間、手指の関節がこわばる、といった症状があるかどうか、がポイントになります。
更に倦怠感や微熱や紅斑、循環障害などがあるかどうかで、他の関節の病気(変形性関節症、痛風など)と区別をします。
上記の症状が認められると、抗核抗体(ANA)検査やRAテスト、レントゲンによる診断を行ったりします。ですが、抗核抗体(ANA)検査もRAテストも誤差がありますので、特徴的な症状+いくつかの検査結果をもって総合的に診断するのが一般的です。検査結果だけで診断するのは早計ですので、症状があるかどうか、複数の検査結果がどうか、で診断される病院が良いでしょう。
実際の対応方法ですが、膠原病は免疫機能の異常による自己免疫疾患であるとされています。一部ですが遺伝性も示唆されています。
病院での治療は薬物療法、主に副腎皮質ステロイドホルモン(ステロイド治療)が使用されると思います。
また、抗リウマチ薬など免疫抑制剤を使用されると思います。
漢方薬局にできること
ステロイド剤、免疫抑制剤は効果も期待できる反面、副作用も大きいですね。
漢方薬は、病院での治療と併用ができます。症状に合わせて漢方薬を組み合わせたり、副作用の軽減を目的とする漢方薬を活用したり、免疫力を高める漢方薬を活用したり、といった対応が出来ます。
完全治癒の難しい病気ではありますが、安定した症状、生活の質を高めることを目指して、また、同時に免疫力を高めて、最善の対応を目指していきましょう。
膠原病の諸症状でお悩みの方も、お気軽にご相談にいらしてください。
※ひとりひとりの体質や症状によって、おすすめの漢方薬や健康食品が異なります。
自己判断せずに、漢方の専門家にご相談ください。
貴方に一番ベストな漢方薬をチョイスする為にも、漢方薬を服用の際は薬草堂坂重薬局にお気軽にいらしてください。
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