ヒートショック
あまりに急激な温度差が、身体に悪い影響を及ぼすことをヒートショックといい、意識障害、また、命をうしなう突然死につながることもあります。
入浴中急死者数は全国で年間およそ14,000人と推計されています。(厚生労働省がん対策・健康増進課の調査資料による)
大きな原因のひとつに、寒暖差による血圧の乱高下によるものがあります。
人間は、寒さを感じると身体から熱を逃がさないように血管が収縮し、血圧が上昇します。
暖かい室内(血圧が安定している状態)から、寒い脱衣所で裸になり(寒さで血管が収縮し血圧が急上昇)、そこに熱いお湯をかぶるか入浴しますと収縮していた血管が突然拡張することになり、血圧が急降下、血管に大きな負担をかけることになり、ダメージを受けます。
もともと、脳血管障害、急性心筋梗塞(酸素と栄養を運んでいる冠状動脈に血栓が詰まり、血液がいき渡らなくなり、心筋の細胞が死亡した状態になること)、狭心症(冠動脈の異常による一過性の心筋の虚血)、不整脈(本来規則的に打っているはずの心臓の拍動が乱れること)、心不全(心臓の収縮力が低下した状態)などの疑いがある方は、特に注意が必要です。
リスクを生み出す生活習慣
血管がもろくなったり、硬化したり、血液がさらさらにきれいに流れていなかったり、、、
リスクは毎日の生活習慣のなかに隠されています。以下の項目を日記に記してみましょう。飲酒は月に何回ですか?
コップ1杯以上飲む日は何日ありますか?ストレスを感じる頻度はどのくらいですか?
イライラ、不安、プレッシャー、焦り、恐怖、、、こうした感情は血栓のもとであるフィブリンの大好物です。食事の時間、食事の内容、はどうですか?
コンビニ、お惣菜、冷凍食品、外食、など、食事をとった時間、食事にかけた時間、食事の内容、などを記してみましょう。通勤通学方法や意識して運動していますか?
毎日の歩数記録や、運動した時間、内容などを記録してみましょう。時間が取れない方は通勤通学でなるべく歩く、階段を使うなどを意識して行いましょう。通喫煙歴や一日の喫煙本数
目指せ!禁煙!です。
中医学で考える突然死
ヒートショックをはじめとする突然死の原因は、日々の積み重なった生活習慣に起因して、瘀血(おけつ:血液の流れが滞った状態)という状態を作っていることにあります。
中医学では、活血化オ薬(かっけつかおやく)をベースに、お一人お一人の状態や症状、環境によってベストな漢方薬を組み合わせていきます。
また、生活習慣の見直しや食生活のアドバイスも併せてご提案いたします。
病院のお薬とも併用できます。
中医学の知恵を併用することで、良い改善が期待できます。瘀血(おけつ)は万病のもと、一緒に瘀血(おけつ)を改善していきましょう。
※ひとりひとりの体質や症状によって、おすすめの漢方薬や健康食品が異なります。
自己判断せずに、漢方の専門家にご相談ください。
貴方に一番ベストな漢方薬をチョイスする為にも、漢方薬を服用の際は薬草堂坂重薬局にお気軽にいらしてください。
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