不妊子宝相談、生活習慣病、めまい、咳、胃腸症状が得意な坂重薬局

★薬草堂坂重薬局は、埼玉県鶴ヶ島市と川越市にある漢方薬局です★

*

腰痛の原因と食養生

現在、日本人成人のおよそ10人に7人が腰痛経験者であるといわれています。

腰痛は、人類が二本足で歩くようになってからの症状、ですが出来るだけ痛みとは無縁で生活したいですよね。

中医学では、腰痛や関節痛などの痛み・しびれなどを総称して痺証(ひしょう)といいます。痺証(ひしょう)は、「しびれる」という意味の他に「つまる」「滞る」という意味もあります。

 

中医学で考える腰痛

中医学(中国漢方)には経絡(けいらく)という考え方があります。経絡を一言で説明すると『気(生命エネルギー)が流れる道』のことです。そして経絡上には気が発するポイント=経穴(けいけつ:ツボ)があります。

腰痛に関係する経穴は全部で16個あります。うち膀胱経(ぼうこうけい)という種類のものが15個、胆経(たんけい)が1個、経絡や経穴にはそれぞれ名前がついています。

腰痛の経絡☆川越市鶴ヶ島市の漢方薬局坂重薬局【右図参照】
・ 膀胱経25:大腸兪(だいちょうゆ)
・ 膀胱経27:小腸兪(しょうちょうゆ)
・ 膀胱経29:中膂兪(ちゅうりょゆ)
・ 膀胱経31:上リョウ(じょうりょう)
・ 膀胱経32:次リョウ(じりょう)
・ 膀胱経33:中リョウ(ちゅうりょう)
・ 膀胱経36:承扶(しょうふ)
・ 膀胱経37:殷門(いんもん)
・ 膀胱経40:委中(いちゅう)
・ 膀胱経54:秩辺(ちっぺん)
・ 膀胱経55:合陽(ごうよう)
・ 膀胱経56:承筋(しょうきん)
・ 膀胱経57:承山(しょうざん)
・ 膀胱経59:フ陽(ふよう)
・ 膀胱経60:崑崙(こんろん)
・ 胆経30: 環跳(かんちょう)

中医学で腰痛と向き合う時には、この経絡(けいらく)の流れ、気・血・津液の流れに注目します。

といいますのも、腰痛などの痛みやしびれ、こわばりなどは、自然界の邪気のうち寒邪(かんじゃ)湿邪(しつじゃ)そして風邪(ふうじゃ)が関係してくると考えるからです。

邪気(じゃき)というのは、主に経穴(けいけつ)から入りこみ、気・血・津液の流れのなかに侵入してきて、健康を害します。(対症法を行う場合は対象の経穴を鍼灸などによって温めると良いです。)

故に根本的な解決方法としては、体内に侵入・停滞している寒邪(かんじゃ)湿邪(しつじゃ)風邪(ふうじゃ)に出ていってもらうことから着手し、また再び寒邪(かんじゃ)湿邪(しつじゃ)風邪(ふうじゃ)を招きいれてしまわないよう対応していきます。

 

 

生活習慣チェックポイント

まずは日常生活において以下のチェックポイントを確認してみてください。

生もの、冷たいものの飲食が多い(冷蔵庫で冷やした果物も含む)
糖分や油脂分の多いものを好んで食べる(摂取量が多い)
清涼飲料水やビール、お酒を一日200ml 以上飲む
寒い場所での作業時間が長い(家庭や職場など)
過労やストレスが蓄積している
睡眠が足りないと感じる、または睡眠時間が5時間以下
睡眠時間が10時間以上(成人)、または朝9時以降に起きる
運動をほとんどしない、長時間のデスクワーク

あなたはいくつチェックがつきましたか?

上記は寒邪(かんじゃ)湿邪(しつじゃ)風邪(ふうじゃ)を招いてしまう生活習慣ですので、改善できるところから改善してみましょう。ビールは特に危険です。冷たく冷やしたビールはまず胃を冷やし、次に熱を発し湿を作ります。腰痛をおもちの方には一番避けて頂きたいものです。

 

 

食養生

  陽気を保つ温性の食べもの
体温は環境(冬の寒い気候や寒冷地)や老化、食べもの、「運動しない・動かない」といった生活習慣などにより低下します。

体を温める食材は、羊肉・鶏肉・もち米・桃・ざくろ・ナツメ・レイシ・竜眼肉・生姜・山椒・紅茶などです。 冷えを感じやすい方は積極的に摂るとよいでしょう。

  湿をとる(体内の余分な水分を排出する)食べもの
余分な水分を排出してくれる食べものには夏野菜が多く、故に体を冷やす作用を併せもっていることが多いので注意が必要です。食性が平性か温性のものは、そら豆・小豆・とうもろこし・大根・鯉・らっきょう・生姜などです。

利湿には、はとむぎ茶がとても良いのですが寒性なので温かいお茶で飲みましょう。

  気の流れを良くする食べもの
気の流れを良くする食べものの代表はパセリやセリ、セロリといった香菜ですが涼性なので、玉ねぎ・マッシュルームなど。また気を補ってくれる食べものには、カツオ・サバ・黒豆・しいたけなどがあります。

  腎の力を補う食べもの
加齢に伴い、身体機能が衰えてくるのはある程度自然の理ですが、中医学の知恵を適応することで、老化を緩やかにしたり、100歳まで元気で健康で過ごす、といったことは可能です。黒米・黒豆・黒きくらげ・黒ごま・ひじきといった黒い食べものを積極的に摂りましょう。

ひどい腰痛を経験された方は「二度と繰り返したくない!」と思うと思います。生活習慣や食事で改善できれば良いのですが、とても間に合わない!という場合は漢方薬に助けてもらいましょう。

自然のちからを少しだけ借りて、生活環境を見直すことが腰痛の根本的な解決につながります。

腰痛はきっと治ります。
わたしたちと一緒にがんばってみませんか?

腰痛☆川越市鶴ヶ島市の漢方薬局坂重薬局

川越市鶴ヶ島市の漢方薬局坂重薬局

 

 

 

 - 生活習慣病, 症状別にみる , ,

  関連記事

心筋梗塞、狭心症
心筋梗塞、狭心症

心臓は、ポンプのように一定のリズムで収縮と拡張を繰り返し、全身に血液を送り出して …

めまいの中医学
めまい

めまいがあり、気になって病院に行っても、原因不明といわれたことはありませんか? …

残尿感、尿漏れ、夜間尿なら漢方で
おしっこの問題

おしっこに関するトラブルは突然やってきます。 今まで意識したこともなかった排尿が …

多汗症
多汗症

夏や暑い季節、運動をした時に汗をかくのとはまた違い、絶えず手の平や足の裏、または …

頭痛
頭痛は漢方で!!

頭痛で悩んでいる人はたくさんいます。 病院に行って検査をしても、原因不明といわれ …

ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナ

夏風邪は、アデノウイルスなど高温多湿を好むウイルスによっておこる感染症で、プール …

中医学的ダイエット
中医学的ダイエット

  漢方でやせる!! 体重を一時的にただ落とすだけが目的の方はこのペー …

生理の仕組み
生理の仕組み

女性の子宮は妊娠する準備として、周期的に子宮の壁が新しく作りかえられています。一 …

片頭痛

あたまの右側、あるいは左側が痛む、というように片側だけが痛むので「片頭痛」といい …

生活習慣病を防ぐ食養生
生活習慣病を防ぐ食養生

中医学(中国漢方)には、薬食同源(やくしょくどうげん)という言葉があります。薬を …


PAGE TOP