飲む目薬
目のピントが合わない、かすみ目、疲れ目・・・。
病院へ行っても「ゆっくり休んでください」と言われるばかり。そんな時は坂重薬局へお気軽にご相談ください。
目と肝血
中医学では、肝の血が目を滋養すると考えます。
肝血虚(肝血が足りない状態)だと、顔色が青白い
爪がもろい
眠りが浅い、多夢
手足がしびれる
筋肉がぴくぴくする
足腰が弱いといった症状が表れやすくなります。
よって、目の不調にはまず肝の血を補うところからはじめます。
スマートフォン、パソコン、ゲーム、車の運転など、ついつい目を酷使してしまう毎日では、きちんと適宜、目を休める時間を取り、また目に潤いや栄養を届ける肝血もしっかり補っていきましょう。
【オススメの食べ物】
レバー・黒豆・ほうれん草・にんじん・なつめ・クコの実・菊花・ぶどうなど
クコの実(枸杞子くこし)
乾燥させた赤いクコの実は、スーパーでもよく見かけるポピュラーな食材ですね。おかゆや杏仁豆腐の色どりにもよく合います。中国では飴やガムのような感覚で、乾燥クコの実をそのまま食べている人もいます。
枸杞(くこ)は、高さ2Mほどのナス科の落葉低木、挿し木をしてもすぐに根付くほどの強い生命力をもつクコの実は、生薬名では枸杞子(くこし)といいます。
他に葉を使う場合は枸杞葉(くこよう)と呼び、根や皮を使う場合には地骨皮(じこっぴ)と呼んで、それぞれ薬効が違うので区別をして使います。
枸杞子(くこし)は必須アミノ酸・糖質・ミネラル・カロチノイド・クエン酸ベタイン・ビタミンB群・ビタミンC を含有しています。
生薬としての枸杞子(くこし)には、補血(ほけつ:不足しがちな血を補う)作用、滋養強壮、疲労回復の作用があり、また『滋補肝腎・明目』といって、肝や腎の働きを助けてくれるので、肌や内臓を若々しくしてくれる、といわれています。
枸杞子(くこし)は、更年期障害や自律神経失調症、虚弱体質、眼精疲労などの目の疾患、糖尿病、肝硬変、慢性肝炎、高脂血症などによく用いられている生薬です。
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
枸杞子(くこし)と同様に、目によいとされる生薬、菊花(きくか)も配合されている漢方薬、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)はまさに飲む目薬としてポピュラーです。
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)は、六味地黄丸に枸杞子(くこし)と菊花(きくか)をプラスした構成になっています。
枸杞子:補肝腎、強精、明目
菊花:清熱、平肝、明目〔六味地黄丸〕
地黄:補腎養血
山茱萸:補益肝腎
山薬:補気健脾
牡丹皮:清肝火、涼血
沢瀉:瀉腎火、利水
茯苓:利水滲湿
イスクラ杞菊地黄丸は、蝋丸(ろうがん)といって、蝋封したプラスチックの容器に包まれた丸剤です。
蝋丸(ろうがん)の服用方法ですが、ごはん(白米)と一緒にかじりながら食べると飲みやすいです。味に慣れてくると美味しく食べられます(*・▽・*)
蝋丸(ろうがん)の一般的な服用方法は、小さく砕いてお湯に溶かしてお茶にして飲む方法です。
また、蝋丸(ろうがん)が苦手な方へは、味が広がらない飲みやすい大きさの丸剤や顆粒タイプもあります。
肝血が足りなくなると、ストレスにも弱くなるので、早め早めに対応しておきましょう!!
※漢方薬は医薬品です。あなたにピッタリのお薬をお選びいたします。服用の際は必ず薬草堂坂重薬局へご相談ください。
★こちらも併せてご参考ください★
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