花粉症予防はお早めに!!
ウェザーニュースによると、2012年の花粉飛散開始時期は2月上旬の予想です。
スギ花粉のピークは3月中旬、ヒノキ花粉は4月中旬がピークとなりそうです。

花粉症の予防は、花粉が飛ぶ2週間から1ヶ月前から行うと良いでしょう。
尚、中医学(中国漢方)の考え方では、現在表れている症状の緩和(標治:ひょうち)と元々の原因を改善する(本治:ほんち)の2本立てで対応します。もし、花粉症予防を忘れてしまったり、去年までは何ともなかったのに今年突然花粉症の症状が表れた、という方でも慌てずにご相談にいらしてください。そもそも花粉症は『病原体ではない花粉を敵とみなして排除しようとして』くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみといったアレルギー症状を起こすアレルギー性疾患です。
花粉症は水のようなサラサラとした鼻水と目のかゆみ、花粉が飛散している時期のみという季節性が特徴ですので「花粉症?風邪?アレルギー性鼻炎?」と判断に迷った時は自己判断せず、検査で明らかにすると良いでしょう。現在、日本の25%の方が花粉症であるという報告もあります。
花粉症から脱却するためには?
同じ環境においても、花粉症になる人とならない人がいます。
スギ花粉でもヒノキ花粉でも、人体に直接害を与えるものではありません。害でないものに対して排除しようとする反応そのものが間違っているといえます。つまり体を守ろうとする免疫力を正常化することが、花粉症から脱却するための方法となります。以下のような事が免疫バランスを崩す原因となります。
乱れた食生活
無理なダイエットで栄養不足であったり、食品添加物の多い食べものにより、免疫力が低下することもあります。一日二食から三食、野菜中心の、栄養バランスの良い自然の食物で、腹八分の食事を心がけましょう。
生活スタイルの崩れ
0時過ぎに就寝したり、寝不足であったり、働きすぎて過労だったり、気の消耗が激しいと、体を守る『衛気(えき)』も不足してしまいます。また、エアコンの使いすぎは外気や外邪への抵抗力が弱まってしまいます。無理は禁物ですがなるべくエアコンに頼らない生活環境を整え、23時までには就寝し早起きを心がけましょう。
ストレスフルな環境
ストレスフルな環境も花粉症人口増加に加担しているといえます。中医学(中国漢方)では心も体の一部として対応対象になります。ストレスは気の流れを乱します。ストレスは都度上手に解消して、溜め込まないようにしましょう。とはいえ、ストレス解消なんてなかなか難しいという場合は、漢方薬の助けを借りることも出来ますのでお気軽にご相談ください。
衛気(えき)を高める玉屏風散(ぎょくへいふうさん)
玉屏風散(ぎょくへいふうさん)とは、良いものは通し悪いものは通さない屏風(びょうぶ)のような、という意味です。玉は「貴重なもの」という意味です。
坂重薬局では、玉屏風散の処方で、イスクラ衛益顆粒(えいえきかりゅう)を用意してございます。イスクラ衛益顆粒(えいえきかりゅう)は、オウギ・ビャクジュツ・ボウフウという植物性生薬が一番バランスの良い比率(3:1:1)で構成されています。
何らかの原因で崩れてしまった免疫バランスを整えるのに、最もおすすめの漢方薬です。

花粉症のハーブ
香りを楽しむアロマは香りとの相性が大切です。
「ちょっと無理だ」と思ったらやめておきましょう。✰ 目のかゆみ
カモマイルジャーマン✰ 鼻づまり
ペパーミント、ユーカリプタス✰ リフレッシュ
ローズマリー、レモン、オレンジスイートなど。※レモンは光毒性といって肌についた状態で紫外線に当たると皮膚炎などを起こすことがあるので注意してください。詳しくは精油を購入されるお店やメーカーへご相談ください。
花粉症のつぼ
攅竹(さんちく)
まゆ頭の横、左右。弱めに押す感じです。
目の疲れ・だるさ、頭痛、高血圧にもポピュラーなつぼです。
鼻通(びつう)
小鼻の上のへこんでいるところ、左右。弱めに押す感じです。
鼻のとおりをよくしてくれます。
大椎(だいつい)
首のうしろのつけ根、でっぱりの下のくぼみ、
中指でやさしく押しましょう。
発熱、のどの痛みの他、自律神経失調にもよく使われます。
花粉症の養生法
夜0時までに就寝する
十分な睡眠をとること
旬の自然な食材を摂る
お酒とタバコは控える
ストレスは溜めない
風邪をひかないようにする※生活スタイルにおいて変えられないものもありますよね。「環境を変えられない時」や「今は頑張らないといけない時」、そんな時は漢方薬が助けになりますので、あきらめずご相談にいらしてくださいね!
衛気(えき)の仕事 衛気(えき)は気のひとつ。体表をくまなく巡り、体を守る門番の役割を担っています。体に害のないものは通行許可し、体に害のあるものから守る役割を担っています。
体を刺激する物質として、ウイルス・細菌・チリ・有害な科学物質・多湿・高温・低温・乾燥・花粉などがあります。これらの刺激物質から体を守るためには、皮膚や粘膜のバリア機能を強化、つまり衛気(えき)の強化が大切です。
花粉症でお悩みの方は是非一度、薬草堂坂重薬局へご来店ご相談ください。
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